ブックレビュー
小林弘幸著「なぜ、「これ」は健康にいいのか?」(サンマーク出版)
皆さん、こんにちは!
先日、テレビを見ていると、劇団ひとりさんが、今最も興味があるのは「健康」だとおっしゃっていました。
健康については誰もが興味あるでしょう。そこで本日は、この本をご紹介します。
著者は順天堂大学医学部教授です。
女性の平均寿命が男性より長い理由。
季節の変わり目に風邪を引くメカニズム。
足裏マッサージやヨガと、健康の関係。
トップアスリートのパフォーマンスの高さの秘密などが書かれています。
これらはすべて「自律神経」で説明することが可能です。
とくに「副交感神経」が大事だと説いています。
副交感神経って?
詳しく見ていきましょう。
「最高の健康法」は副交感神経の働きを高めること!副交感神経って何?

自律神経というのは、私たちの健康を司る存在で、血流を支配し、すべての細胞、ひいては臓器をもコントロールしています。
寝ている間も心臓や呼吸が止まらないのは自律神経のおかげだということ。
つまり、この自律神経の働きを高めることができれば、健康な身体を手に入れることができるのです。
自律神経の働きを高めるといっても激しい運動や窮屈な食事管理は不要。「ゆっくり」を意識して生活するだけで、そのバランスが自然と整っていくそうですよ。
自立神経は、「交感神経系」(交感神経)と「副交感神経系」(副交感神経)の2種類に大別されます。
自立神経は内臓や血管の機能をコントロールする神経で、交感神経が体を支配すると体はアクティブな状態になり、副交感神経が支配すると体はリラックスした状態なると言います。
体がもっともよい状態で機能するのは、実は、交感神経も副交感神経も両方高いレベルで活動している状態のときだったのです。
交感神経は、一般的には、身体を動かしたときや緊張したとき、ストレスを感じたときに活発化します。
副交感神経は主にリラックスしているときや眠っているときに優位になります。
たとえば、深呼吸は副交感神経の働きを高め、心拍数の低下や血圧の安定、リラックスした状態への移行が期待できます。
要はリラックスした時間をつくるとよいのですね。
笑うこともいいし、睡眠時間も大事でしょう。
女性が男性より長生きするのはなぜ?
男性は30歳を過ぎた頃、女性は40歳を過ぎた頃に、それぞれ「体力の急激な衰え」を感じるということ。
これは副交感神経のレベルが、加齢とともに下降していくからです。
男性は30歳を過ぎたあたり、女性は40歳を過ぎたあたり。つまりは自律神経のバランスの乱れがはじまります。
体力の低下は副交感神経の経過です。副交感神経が低下すると、血管の老化が進み、免疫力も低下、体は病気になりやすい状態になってしまうのです。
男女の寿命の差は、副交感神経の低下する時期の違いがつくり出したものってことです。
つまり、副交感神経を上げる日々の努力が必要ということでしょう。
これを実行しているのが、歌手の郷ひろみさん。実際、観た目もお若く、健康的でしょう。
副交感神経の働きを高めることが「最高の健康法」
副交感神経を高い状態に保つこと。どんな動作でも「ゆっくり」行うこと。ゆっくり呼吸する、ゆっくり食べる。ゆっくり動くと健康になるのです。
高血圧も高脂血症も糖尿病も、現在その治療方法の主流は投薬と生活習慣の改善ですが、投薬は対症療法にすぎないうえ、血管の状態が回復しないかぎり、その効果も高いものは望めません。本当に大切なのは生活習慣の改善、それも副交感神経を上げる生活習慣を取り入れるかたちでの「改善」が必要なのです。
まとめ
副交感神経というと、難しそうですが、「ゆっくり」することが大事なのです。今や健康は大事。筆者も糖尿病を患っていますから、健康には気を使っていますから。
コメント