皆さん、こんにちは!
小説で新人賞を獲りたい。
この記事を読みに来てくださったあなたは、そう思っている人かもしれません。
筆者にしても、高額賞金の新人賞を獲りたいと常に思っています。
新人賞を獲るなら、高額賞金のほうがいいですからね。
そこで今回は「推敲」について解説していきたいと思います。
最後まで読んでくださいね。
文章の完成度を高めるのは推敲の繰り返し!
文章を見直して修正することを「推敲」と言います。
まず初稿を書き上げ、それを見直し、推敲していきます。
「文章は絶えず推敲することで完成する」と言われています。
「初稿はごみくずだ」と言ったのは、ヘミングウェイです。有名な『老人と海』は200回以上も書き直しました。
『武器よさらば』は50回以上です。
ジョン・F・ケネディ図書館には、結末の違う『武器よさらば』が47冊もあるそうですよ。
作家は、書く人ではなく、見直して修正する人です。
「この小説は半年で書き上げた」なんていう作家がいますが、おそらくそれは嘘でしょう。
もしくは、天才だけでしょうね。
名著『オン・ザ・ロード』を書き上げたジャック・ケルアックは、「ドラッグをやりながら3週間で書き上げた」と言いました。
これを信じた小説家志望の人たちは、彼を羨望のまなざしで見つめました。
しかし、小説が完成したのは1951年、著作が出版されたのは1957年。つまり、6年もの間、推敲を繰り返していたのですね。
実はこのことは、ケルアックは「自身が即興的な作家で、一度書いたものは書きなおさない」という迷信を、あえて作り上げたと言われています。
作家の戦略でもあったのです。
初稿を徹底的に推敲する
初稿を3回、4回推敲して、新人賞に応募する人が圧倒的に多数派でしょう。
筆者もかつてはそうでしたから。
しかし、それでは文章の完成度は高まりません。
何度も何度も推敲を繰り返し、そうすることで、文章は完成していきます。
でも、何回も何回も、どこをどう修正するの?
そんな疑問も生まれますね。
推敲にはいくつかのポイントがあります。
まず自分の文章は直すところが多い、と思って取りかかること。
具体的には、初稿の30%を削ること。
70%を残し、どんどん削っていくのですね。
最初は「文章を短くする」。短い文章だと、ミスがありませんから。
続いて語彙を変える。最適な語彙がきっとあるはずです。
「見れば見るほど直すところが出てくる」と言われています。
当然ですが、時間がかかります。
筆者もかつては、さっさと推敲して新人賞に応募していました。
一次予選落ち。よくて二次通過。
あとで読み直してみると、案の定、欠点が見えてくるのです。
たとえば、川端康成の名作『雪国』の書き出し。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。~~」
唸るくらい巧みな文章です。やはり文章は短いです。きっと何度も何度も、推敲したのではないでしょうか。
今回の結論。
文章の完成度を高めるのは推敲の繰り返しのみ、ということでしょう。
まとめ
本日は推敲についてまとめてみました。筆者も今は推敲の大切さを肝に銘じ、小説創作に取り組んでいます。次回はまた違う問題を取り上げたいてみたいと思います。
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