【マンガ沼2026年おすすめ】書店員が絶賛!『カッパのカーティと祟りどもの愛』『現象X超常現象捜査録』注目の2作を徹底紹介

アニメ・漫画

皆さん、こんにちは!

筆者の好きな番組のひとつが、川島・山内の「マンガ沼」(読売テレビ、毎週火曜日0:54 ~)です。2026年おすすめの漫画が紹介されていたので、ご紹介です。

ジュンク堂書店池袋本店コミックフロア長が推す『カッパのカーティと祟りどもの愛』(宮崎夏次系)と、ヴィレッジヴァンガード下北沢店コミック担当者が推す『現象X超常現象捜査録』(温泉中也)です。を徹底紹介

筆者も漫画は大好きです。最近は「試し読み」もできますから。どんな漫画か、詳しくみていきましょう。

【マンガ沼2026年おすすめ】書店員が絶賛!

『カッパのカーティと祟りどもの愛』 著:宮崎夏次系

著者の宮崎夏次系は宮城県生まれで、2009年に第56回ちばてつや賞準入選を果たしてデビューしました。連載2作目となった短編集『変身のニュース』は、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品に選ばれ、注目の新人として頭角を現します。

その後も『僕は問題ありません』『あなたはブンちゃんの恋』『と、ある日のすごくふしぎ』など多数の著書を世に送り出し、デビュー以来、繊細で深い感情描写と類を見ない美しい漫画表現で、漫画家や小説家をはじめ多くの漫画読みから熱く支持されてきました。

本作は前作『あなたはブンちゃんの恋』から約2年半ぶりの長編となる最新作で、悪霊やユーレイ、化け物たちが登場し、「はみ出し者たち」への眼差しが優しく光る、笑えるのになぜか切ない、宮崎夏次系流の「百鬼夜行」です。

主人公は、笑った顔が化け物みたいに不気味だと周囲に避けられ、一人の友達もできないまま大人になった口酒 祝(くちさけ いわい)。

そんな祝の前に、ある日、関西弁を話す幼いカッパが現れます。神様や化け物、ヨーカイに悪霊。カッパと出会ってから、祝の周りで次々と「ふしぎ」な出来事が起こり、さまざまな人々と巡り会っていく——。傷ついた心にやわらかな光を照らす、オカルティック・ヒューマンドラマです。

もう一方の主な登場人物は、仲間から谷底に突き落とされ、頭の皿が割れてしまった幼いカッパ・カーティ。どこにも居場所のない一人と一匹が出会い、孤独なだけだった世界が少しずつ変わり始めます。

読みどころは、何といっても宮崎夏次系ならではの唯一無二の世界観にあります。優しさと残酷さ、愛と呪いといった相反する概念が矛盾なく同居することを、すばらしい絵と言葉によって直観的に理解させられる——そこに胸を打たれます。

忌み子同士が出会い、コンビニなどに立ち寄りながら繰り広げる珍道中の先にあるのは、愛か、それとも祟りか。また、社会からはみ出した登場人物たちはみな孤独を抱えています。しかし周囲から冷たい視線を向けられているにもかかわらず、彼らが他人に与える愛の形はさまざまで、そのひとつひとつがあたたかい。ケチャップで笑顔を描いたり、名前のないカッパに名前を与えたりと、現世のままならなさと対比して、その愛は穏やかで澄んでいます。

笑いとペーソスが絶妙に入り混じった展開も魅力です。序盤、祝と少女と犬は河原でカッパと鮮烈な出会いを果たし、全員が絶叫することとなります。何事かと寄ってきた通行人に対してカッパを隠そうとした祝がたどり着いた言い訳は「イヌが……ゲリ気味で……」。通行人の老人はといえば「がんばるんよ——」と受け入れる。このユーモアが、愛し愛されることを求める孤独な者たちの感情をいっそう際立たせます。

また、マンガwebサイト「SHURO」の総合PV数第1位(2024年8月28日〜2025年1月31日)を記録するなど、ウェブ上でも早くから高い支持を集めており、各界の著名人からも熱烈な推薦の声が届いています。生きづらさを抱えるすべての人の心に寄り添う、今もっとも読むべき一作です。


『現象X 超常現象捜査録』 著:温泉中也

著者の温泉中也は12月15日生まれ。アニメーター・イラストレーターとして長年活躍してきたクリエイターです。「おんせんなかや」表記で活躍することもあり、名前は変名ではなく本名とのこと。アニメーターやイラストレーターとして実績を積んできた温泉中也によるこの作品は、初のマンガ連載となります。連載はKADOKAWAの漫画誌『ハルタ』で隔月掲載されており、コミックスはすでに2巻まで刊行されています。

本作の舞台は、地球に隕石が落ちて西暦が終わった後の世界。国家警察のカナイと、猫耳の亜人アナンのコンビが不可解な事件を捜査するミステリアスな物語です。

亜人の新人刑事アナンは、ある日「歩いてる最中、急に燃え出した」という焼死体の現場検証に同行します。遺体には不可解な点が見られましたが、先輩刑事は証言や状況から事件性なしと判断し、さっさと「事故」として処理せよと言います。それでも矛盾を無視できずにいたアナンは、連続焼殺事件を追っている特集犯罪捜査官と出会い……。超常現象をめぐるクライムサスペンスが幕を開けます。

第2巻では、シャルワンヌ銀行で強盗事件が発生。犯人グループ4名が警備員を射殺した直後、突然血を吐いて死亡するという奇妙な事態が起こります。解剖の結果、死因は心破裂と判明。健康な若者4人が犯行の最中に同時に心破裂を起こしたのか? 異能殺人の疑いありとして捜査を進めるアナンとカナイをよそに、街では薬物の売人が次々に殺害されていきます。

読みどころは複数あります。まず、超能力という派手な要素を扱いながら、その力は万能ではなく、苦しみから生まれた制御の難しいものとして描かれている点が独特です。落ち着いた雰囲気で悲しい事件が続く、切ない読後感をもたらす物語となっています。

次に、アニメーターならではの画面づくりが随所に光る点も見逃せません。世界観やその歴史といった背景がしっかりと作り込まれたサスペンス作品で、アニメーターの方がドラマをリスペクトして描いた作品だからなのか、独特の雰囲気や読みやすさがあると評されています。映像的なコマ割りや動きの表現は、アニメーションの現場で磨かれたセンスがそのまま紙の上に結実したもので、他の漫画にはない没入感を生み出しています。

さらに、痛快なだけのサスペンスとは一線を画し、超能力を悪用する犯人を逮捕するだけでは終わらない奥行きがあります。事件の裏にある人間の悲しみや葛藤が丁寧に掘り下げられており、ミステリーとしての謎解きの快感に加え、ヒューマンドラマとしての深みも堪能できます。「不幸な事故か、異能の犯罪か」というシンプルな問いを入口に、隕石落下後の世界というSF的な設定、亜人という存在の在り方、そして人間の業と超常の力が複雑に絡み合う——まったく新しいタイプのクライムサスペンスとして、今後の展開から目が離せない一作です。

まとめ

本日は「マンガ沼」から、2026年おすすめの2作を取り上げました。今のうちに読んでみるのもいいかもしれません。筆者もどちらも1巻は読みましたけど。小説と違って、ぱっと読めるのがいいです。

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