皆さん、こんにちは!
皆さんはAIの「チャットGPT」を使っていますか。筆者は毎日、使っていますね。
本当に賢いなと思っちゃいます。
そこで、本日のニュースです。
2026年1月17・18日に実施された大学入学共通テストについて、AIベンチャーLifePromptが「最新の生成AIに解かせる」検証を行い、ChatGPT(同社表記ではGPT-5.2 Thinking)が9科目で満点、15科目平均で得点率97%という結果を公表しましたね。
この話題は1月21日の「羽鳥慎一モーニングショー」でも取り上げられ、コメンテーターの斎藤幸平氏(東大大学院准教授)と安部敏樹氏(リディバ代表)が、率直に言えば“ちょっと悔しそう”な反応を見せたことも報じられています。
う~ん、すごいね。
でも、ここで大事なのは、「AIがすごい」で終わらせないことです。
“共通テストで高得点が出る”という事実は、入試と教育の設計そのものに問いを突きつけます。
まず事実整理:どこまで本当で、何が条件か
報道ベースでは、ChatGPTが満点だった科目として
数学1A/数学2BC/化学/物理基礎/化学基礎/地学基礎/生物基礎/公共・政治・経済/情報Ⅰなどが挙げられています。
一方で、検証の“やり方”にも注意が必要です。LifePromptの公式noteでは、API経由の自動受験システムで実施しつつ、例外として
* 英語リスニングは「音声」ではなく公式の読み上げスクリプト(台本)を入力
* 国語の縦書きは、外部ツールで文字起こししたテキストを使用
と明記しています。
つまりこれは「本番同様に座って受けた」ではなく、“AIの実力を公平に測るために整えた条件下の実験”です。
それでも、ここまで点が出てしまうこと自体が、十分に衝撃です。
問題提起①:共通テストは“AIが得意な能力”を測りすぎていないか
共通テストは、基本的に
* 情報を読み取る
* 条件に従って処理する
* 選択肢から最も妥当なものを選ぶ
という形式が中心です。
これはまさに、生成AIが強い領域です。
実際、LifePromptの分析でも「テキスト理解は強いが、図や濃淡、視覚情報との紐づけでミスが出る」といった“弱点の出方”が整理されています。
ここから浮かぶ問いはシンプルです。
> AIが高得点を取れる試験で、人間の何を選抜しているのか?
問題提起②:「正解へ最短で到達する力」競争の終わり
モーニングショーでは、斎藤氏が「(知能の)測り方が変わってくる」といった趣旨で語り、安部氏は「答えがあるものに合わせにいく意味は?」と、そもそも試験の意義に疑問を投げています。
番組内では「全科目満点も近い」という見立ても出ました。
これが示すのは、「暗記が不要」みたいな単純な話ではありません。もっと根が深い。
“正解が一つに定まる問い”を大量に解く訓練
“速く・正確に”出す能力で序列化する仕組み
この土俵で、AIが人間を上回るのは時間の問題です。
すると入試は、次の選択を迫られます。
* 試験を「AIに勝てる形」に作り替えるのか
* それとも「AIと共存する能力」を測るのか
問題提起③:不正対策を“いたちごっこ”にしないために
「AI利用=カンニング」だけで語ると、議論が貧しくなります。
もちろん試験会場での不正は論外ですが、現実には家庭学習・課題・探究・小論文など、学校外の評価場面でAIが入り込みます。
ここで怖いのは、
* AIを“使える環境”の差が、そのまま成績差になる
* 「AIを禁止するほど、こっそり使う人が得をする」構図になる
ことです。
だから必要なのは、禁止か容認かの二択ではなく、“ルールを明文化して、能力として扱う”方向です。
では、生成AIをどう利用するべきか(現実的な提案)
ポイントは「答えをもらう」ではなく、理解の質を上げる使い方に寄せること。
1)“先生役”として:わからない箇所の噛み砕き
解説を読んでも腑に落ちないとき、AIに
* もっと易しい言葉
* 具体例
* 途中式や因果関係
で説明させる。学習効率が上がります。
2)“採点官役”として:思考の穴を指摘させる
自分の解き方・要約・答案を貼り、
「どこが飛躍してる?」「誤解の可能性は?」
と聞く。弱点の発見に強い。
3)“演習作成役”として:類題で定着させる
同じ論点の出題パターンを変えた問題を作らせる。
(※学校や試験の規約に反しない範囲で、学習用途として)
4)“学習計画役”として:短期の回し方を作る
「1日90分で数学を上げたい」など条件を渡し、
復習→演習→振り返りの回転設計を一緒に作る。
5)“メタ認知”として:自分の理解を言語化する
勉強は最後、「わかったつもり」を剥がす作業です。
AIに「今日の学びを30秒で説明して」と振られると、理解が固まります。
結論:問うべきは「AIに勝てるか」ではなく「AI時代に学力とは何か」
共通テストでAIが高得点を取るニュースは、単なる技術自慢ではなく、社会の制度(教育・入試・評価)が追いつけていないサインです。
入試はこれから、たぶん二段構えになります。
* 基礎学力の確認(最低限の土台)
* その上で、思考・探究・表現・協働をどう測るか
そして学ぶ側は、「AIを使うな」ではなく、“どう使えば伸びるか”に早く移った人が強くなる。
――AIが満点を取る時代に、人間が伸ばすべき力は、たぶん「正解を出す力」だけじゃありませんね。

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