皆さん、こんにちは!
今回はちょっと気になるお話。というか、深刻なモンダイです。
文章の一部に生成AIが使われた疑いがあるとして、大手出版社ハシェット(Hachette Book Group)が小説『Shy Girl』の米国発売を中止したのです。大手出版社がAI生成疑惑を理由に既存タイトルの刊行を取りやめるのは初のケースとみられていますね。
いったどういうことか。掘り下げてみましょう。
米国、生成AIを使用した疑いで小説を発売中止に!
ハシェットは、作家ミア・バラード氏の小説『Shy Girl』について、生成AIが文章作成に使われた疑いがあるとして発売中止に踏み切ったのです。
ええ、疑いだけで発売中止だって?
『Shy Girl』は2025年2月に自費出版された作品。ホラー小説。その後、ハシェットが権利を獲得し傘下でSF・ファンタジー作品を扱う「Orbit」から英国で2025年11月に刊行されていたのです。ところが、米The New York Timesが3月20日、本文にAI利用の痕跡があるとする検証結果を報じたことを受け、同社は今春予定していた米国発売を取りやめ、公式Webサイトから同書の掲載も削除したとか。
同社はThe New York Timesに対し、「独創的な創作表現とストーリーテリングを守る姿勢に変わりはない」とコメント。
さらに同社は著者に対し、作品制作の過程でAIを使用したかどうかの申告を求めていると言います。これに対し、バラード氏は、執筆にAIツールを使っていないと否定し、AI生成とみられる箇所については編集段階で加えられたものだと説明しています。
同氏はThe New York Timesに送ったメールで、「自分が直接やっていないことで名誉を傷つけられた」と訴えました。
実は『Shy Girl』は、ここ数カ月にわたり、読者の間で「AIで書かれたような不自然な文体がある」との指摘がSNSや動画サイトで広がっていたのですね。
YouTubeチャンネル「frankie’s shelf」は同作を詳しく分析した動画を公開。そして生成AI特有とされる表現の反復や不自然な語の使い方を指摘しました。例えば、「edge」が84回、「sharp」が159回使われており、文脈にそぐわない抽象的な用法も目立つとしています。
また、AI検出ツールを手掛けるPangramの創業者兼CEO、マックス・スペロ氏は1月、『Shy Girl』の本文を自社プログラムで分析し、「78%がAI生成とみられる」と主張。
なんだ?
AIで書かれたかどうかの分析も、AIツールかい!
そんなツッコミをいれたくなっちゃいましたけど。
生成AIの普及により、出版業界では対応を迫られていますね。自費出版分野ではAIを使った書籍がすでに多数流通している一方、Hachetteのような伝統的出版社は、商業出版におけるAI利用に慎重な姿勢を示しているということでしょう。
今度どうなる?日本でも起こる?
これね、筆者は出版社の判断が正しいと思います。当然、日本でも起こるでしょう。
ただ筆者が言いたいのは、「78%がAI生成とみられる」といったことがモンダイではないということ。筆者にしても、ブログ記事はほぼAIに頼っています。ブログ記事においては、ChatGPTもClaudも、 しっかり出典を明らかにしてくれていますから、出典を確認し、万が一、文章が類似していたら、「出典」を記しておけばなんの問題もないと思っています。グルメ記事なら、「食べログ」を参照とかね。気になれば、書き直せば済みます。
ただ、小説の創作は別でしょう。生成AIが作成した文章が完全なオリジナルならいいでしょうけど、もし既成作家のコピペだったり、酷似した文章がまぎれこんでいたらどうでしょうか。
自費出版なら目立たないけど、商業出版で売れでもしたら、「この小説の第一章の書き出し部分は、私の〇〇という作品のコピペです。盗作です!」と、ある作家が出版社に訴えることがないとは限りません。
当然、出版社は確認しますね。最終的にコピペだったり、類似の文章がふんだんにあったら、出版社は間違いなく回収に動くでしょう。著者もアウトでしょう。
小説の新人賞において、「生成AI使用不可」を打ち出している出版社もありますが、そういう危険性があるからでしょうね。
筆者もその点は充分に留意していますよ。
では、解決方法はないのか?
あります。
個人的な意見ですが、生成AIに「この文章は何を参考にしたのか。出典を明らかにして」と聞くしかないのです。
要は、小説の創作では、AIに丸投げしないこと。筆者にしても、下書きは必ず自分でやっています。もちろんプロットづくりやアイデア出し、小説のブラッシュアップに利用したりもしていますが、でも、下書きは必ず自分でやっているので、とくに問題はありませんね。
とにかく、今回の問題は他人ごとではありません。
生成AIは、今後もどんどん進化し、同時にどんどん使われるでしょう。今回の出来事は日本でも起こりうることだと思います。
まとめ
今回は米国での出版差し止めモンダイが気になったので取り上げました。皆さんも、注意しましょう!実際、生成AIの文章は「クセ」がありますから。素人(という表現が正しいかどうか)が使うと、危険性をはらんでいます。

コメント