ブックレビュー
森永卓郎著「やりたいことは全部やりなさい」(SB新書)
最近、購入した本です。
2025年04月06日の発売ですから、最新刊です。

世を去る2週間前に遺したメッセージがふんだんに載っています。森永さんの著作は何作か読んでいますが、いずれの本も興味深く、おもしろいですね。
本書も実に示唆に富み、読み応えがありました。
あっという間に読めますよ!
テーマは、タイトル通り、「やりたいことは全部やりなさい」ということ。
全部はできなくても、あれこれ考えずに、やりたいことをやろう!ということです。
森永卓郎の遺したメッセージとは?「やりたいこと」はすぐにやる!
著者は言っています。
「とにかく、今やる、すぐやる、好きなようにやる」
やりたいこと、皆さんはやっていますか?
筆者にしても、やりたいことはたくさんありますが、仕事を優先して後回しにし、できていなかったりします。
さらに、やりたいことにはお金もかかるので、二の足を踏むことも多いのです。
それでも、最近は考え方を改め、「仕事優先」ではなくなりました。
嫌いな仕事はなるべくやりたくないですからね。
著者はこう言っています。
仕事に邁進するのは素晴らしいことです。しかし、仕事に懸命に取り組むことと、「会社が大事」「仕事が最優先」という意識で働くことは、まったく別ものです。むしろ正反対と言ってもいいでしょう。
要は、仕事に邁進しながらも、どこかで会社と自分とを切り離す意識が重要だということです。
NISA神話を信じてはいけない
おそらく、積み立てNISAは多くの人がやっているでしょう。
しかし、これにも警鐘を鳴らしていますね。
常識「資産形成をしなければ、老後は不安」→真実「投資は無用。シンプルな生活で豊かに暮らせる」
常識「NISAを活用すれば着実かつ安全に資産形成できる」→真実「NISAは投資リスクを隠し、国民を危険に導く」
新NISAにからめ取られた「投資信者」から思考力を奪い、長期的に資金を吸い取るためのカラクリに過ぎない。
NISA神話を信じてはいけない。投資はリスクでしかない。まあ、言われてみれば真実でしょう。
老後資金2000万円を補うために、年金だけでは不足する分を投資で補う。これは、ゆめゆめ考えてはいけない、と、森永さんは指摘しています。
これは一般的な意見だと思うし、筆者もそう思って始めてみました。今のところ、利益は上がっていますから、今後も続けるつもりですけど。
ただ、株ですから、暴落すれば、一貫の終わり。そのリスクは確かにあるかもしれません。
仲間を作らず、一匹狼で生きる
常識「仲間を持つことで強くなり、成功しやすくなる」→真実「仲間を持たず、一匹狼でいることでしがらみに振り回されず、信念を貫ける」
この意見には賛成ですね。
一匹狼は不安ですが、信念を貫けるというのはわかりますね。
「生きがいだけにために生きる」
生きがいを持つことこそ、幸せな人生の秘訣。お金至上主義の価値観から抜け出そう。
結論はそういうことです。
生きがいかあ?
筆者にとって生きがいとは何か。もう一度、じっくり考えてみたい。そういう意味でも、本書は考えさせられましたね。
まとめ
森永卓郎さんの本は、おもしろいです。もっと長く生きていただいて、いろいろ発信して欲しかったなあ。そう思わずにはいられません。他の著作も引き続き読んでみたいです。
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