日本は今や長寿社会ですね。
2024年において、全国の100歳以上の高齢者は、2023年から3000人近く増えて9万5000人あまり。54年連続で過去最多となったことが厚生労働省のまとめでわかりましたね。
様々な業界で、高齢者が活躍されていますが、この記事では作家にしぼってまとめてみました。
五木寛之さん(92歳)、倉本聰さん(90歳)逢坂剛さん(81歳)。
3人とも、現役ばりばりです!
筒井康隆さん(90歳)もいますね。
どうすれば長く仕事を続けていけるのか、生き方や考え方を拾ってみました。
最後までお読みください。
作家は何歳まで執筆ができるのか?五木寛之さん92歳!
五木寛之さん(いつきひろゆき)
写真引用:新潮社
週刊新潮の連載「生き抜くヒント」はおもしろいですね。
筆者はずっと読んでいます。
以前は五木寛之さんの作品も、たくさん読みました。
1932年(昭和7年)9月30日生まれ。
早稲田大学露文科中退。作詞家を経て『さらばモスクワ愚連隊』でデビュー。
『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞受賞。反体制的な主人公の放浪的な生き方(デラシネ)や現代に生きる青年のニヒリズムを描いて、若者を中心に幅広い層にブームを巻き起こした。
その後も『青春の門』をはじめベストセラーを多数発表。1990年代以降は『大河の一滴』など仏教、特に浄土思想に関心を寄せた著作も多いです。
「今は膝の関節と股関節の具合がよくないのだけれど、90年も使えば当然ですから。まぁなんとか体と仲良く、騙し騙し使ってます」
雑誌のインタビューで、こんなことをおっしゃっていましたね。
ボケも幾分かはあるみたいです。
「私はボケは自然な加齢現象だと思う。個人差はあっても、長生きすれば人はすべてボケていく」
悪いボケかたもあれば、良いボケかたもある。ということで、〈うらやましいボケかた〉
が九十歳をこえた五木さん最大のテーマなんだって。
五木寛之さんの思想がよくわかるのが、この一冊。
新書「選ぶ力」(文藝春秋)
「人間の営みとは、知らず知らず『選択』の連続なんですよ」と五木寛之さん。
日々の暮しを振り返っても、朝食に何を食べるか、そもそも食べるのか、抜くのか。風邪ぎみの夜には薬を飲むのか、風呂を控えるのか。こうした日常を積み重ねた人生は、まさに選択の集大成ということ。
悔いなき選択には、何が必要なのか。すべては「選ぶ力」だということです。
選択を失敗すると、どうなるのか。
う~ん。筆者も数々の選択ミスを思い知らされている今日この頃です。
作家は何歳まで執筆ができるのか?逢坂剛さん81歳!
逢坂剛(おうさか ごう)
1943年11月1日生まれ。81歳。日本の小説家、推理作家。
中央大学法学部卒。1966年博報堂に入社。
1980年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。1987年『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。
1997(平成9)年6月に博報堂を退職、作家業に専念しました。
2014年、日本ミステリー文学大賞受賞。2015年、『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を、2020(令和2)年には毎日芸術賞を受賞。
主な著作に『百舌の叫ぶ夜』『イベリアの雷鳴』『禿鷹の夜』『相棒に気をつけろ』『アリゾナ無宿』『燃える地の果てに』『重蔵始末』『平蔵の首』など。作風はきわめて幅広く多彩ですね。
神田神保町にオフィスを構えています。古本好きのようですよ。
一時期、この作家の本はよく読みました。
映画「さまよえる脳髄」では、高島礼子さんがヌードにもなっていますね!
この人の生き方は、最近の新聞記事で読みましたが、「趣味こそが人生の本業」ということで、長寿社会を楽しくいきるには、「趣味を持つこと」とおっしゃっていますね。
逢坂さんは多趣味で知られていますから。
「一生勉強!(いや、道楽気分)/一度きりの人生、好きなことを」ということです。
作家は何歳まで執筆ができるのか?倉本聰さん90歳!
他人に流されがちなあなたへ | NHK | WEB特集 https://t.co/RzslolXyzl
— 倉本聰・富良野GROUP (@Kuramoto_kaiwai) November 23, 2024
倉本聰(くらもと そう)
1934年(昭和9年)12月31日生まれ。
日本の脚本家、劇作家、演出家。
東京都渋谷区出身。
東京大学文学部美学科を卒業後、ニッポン放送を経てフリー。おもにテレビドラマの脚本家として活躍。東京から北海道へと居を移し、『前略おふくろ様』『北の国から』など多くのヒット作を生み出しました。
主宰した「富良野塾」にて26年間にわたり後進を指導。65歳で紫綬褒章、75歳で旭日小綬章を受章。1977年(昭和52年)より富良野市に在住。
映画『駅 STATION』も大ヒットしましたね。
「チャップリンが言ってた。世の中のことはアップで(近くで)見ると全部悲劇である、しかしロングで(離れて)見ると喜劇であるってね。これはね、もう本当に至言だと思う。世の中ってのは、チャップリンの視点で見ると喜劇だらけですよ。僕の大好きなユーモアも、そういうところから生まれてくる。」日刊ゲンダイ2022/11/19
倉本聰さんは、最近の「人生最高レストラン」で番組を見ましたが、おしゃべりも達者で、お元気そうでした。
環境や食べ物も、きっと健康の秘訣なのでしょう。
同じく筒井康隆さんも90歳。現在は奥様と2人で有料老人ホームで暮らし、車いす生活のようです。でも、エッセイなどは書いておられるようですから、頭が下がります。
いつまでも元気にしていただきたいです。筆者も若い頃は筒井作品をたくさん読みましたから。
最後に
今回は元気でご長寿の3人の作家にスポットを当ててみました。60代だって70代だって、小説を書きたいっていう志のある人はぜひ書いた方がいいですね。90歳になっても、執筆活動ができるわけですから。
失敗したり、うまく書けなかったりしても、諦めないことでしょうか。第148回芥川賞(2012年下半期)を75歳9カ月で受賞したのは黒田夏子さんでした。70代でも、芥川作家になれますから!
長く活躍されている作家は特例でしょうけど、作家の寿命は10年と言われています。デビューして10年間活躍し、その後、大方の人が消えていきます。といっても、別の職業に就く人もいますけど。
要は80歳でデビューしても、90歳で引退すればいいだけの話ですよ!
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